正法眼蔵を読み解く

現代人による正法眼蔵解説

酒井得元 龍吟提唱

、 龍吟提唱 義雲頌著 第五十一龍吟 是什麼章句 吟曲付曾落五音、花開枯木帯春心、 宮商角羽同和処、此引調高誰敢侵。 面山述賛 第五十一龍吟 述云 三十二相是枯木、六十四音是龍吟、 了之回光則六凡四聖無分外底法、 賛言、一代時教、枯木龍吟、鴉鳴雀噪 總…

酒井得元 坐禅箴 提唱

坐禅箴 提唱 昭和49年5月24日 宗門の道元禅師の坐禅が「どうあらねばならないか」と云う事が一番はっきりと言われているのがこの「坐禅箴」の巻です。坐禅箴の次は内容を補足する形式で「海印三昧」と続き、まことに具合よく配列され有難いことです。 …

酒井得元 現成公案  眼蔵提唱

酒井先生による眼蔵提唱 正法眼蔵 第一 現成公案 はじめに 現成公案という事について、ざっと話しておきましょう。 『正法眼蔵』を勉強するのに、『正法眼蔵御抄』があります。京都の永興寺の詮慧門下の人たちは、おそらく余り多くの人達ではないと思います…

酒井得元 摩訶般若波羅蜜 眼蔵提唱

酒井得元先生による眼蔵提唱 正法眼蔵 第二 摩訶般若波羅蜜 一 はじめに この「般若波羅蜜」の巻は、次の「仏性」の巻への中継ぎのような気のする巻です。是は「眼蔵」中でも短い巻です。何故この「般若波羅蜜」が仏性への中継ぎかと申しますと、『法華経』…

原始経典と道元(ダンマパダと随聞記)

ダンマパダ(法句経)と道元(随聞記) 片山一良著『ダンマパダ』全詩解説―仏祖に学ぶひとすじの道(大蔵出版)-を参照 中村元(岩波文庫)・水野弥穂子(ちくま文庫)による。 **ダンマパダ** 第一 一対の章(Yamaka-vagga1~20偈) 第二 不放逸の章(Appa…

如淨語録

如淨禪師語録序 五家宗派中。曹洞則機關不露。臨濟則棒喝分明。苟得其由。門戸易入。雖取捨少異作用弗同。要之殊塗一致耳。惟天童淨禪師不流不倚兼而有之。自成一家八面受敵。始以竹篦子久知痛癢。後因一滴水漸至澎衝。斷塹懸崖斬釘截鐵。所謂用法得法外意。…

宝慶記

宝慶記 道元。幼年発菩提心。在本国訪道於諸師。聊識因果之所由。雖然如是。未明仏法僧之実帰。徒滞名相之懐幖。後入千光禅師之室。初聞臨済之宗風。今髄全法師。而入炎宋。航海万里。任幻身於波濤。遂得投和尚之法席。蓋是宿福之慶幸也。和尚大慈大悲。外国…

酒井得元老師提唱録

下の音声は提唱の冒頭部分です。 最初から最後まで提唱をお聞きになりたい方は以下のアドレスまでご連絡ください。 喜んで資料提供致します。 karnacitta5746@yahoo.co.jp 現成公案1-概説。頌著.mp3 - Google ドライブ 摩訶般若波羅蜜1-21項ー2.mp3 - Goo…

真字正法眼蔵 三百則

正法眼藏上 觀音導利興聖寶林寺 1永頌18・統7 挙、吉州青原山静居寺弘済禅師嗣大鑑。諱行思。曾問石頭、你従甚麼来。石頭曰゚曹谿來゚師乃拈拂子曰゚曹谿還有這箇麼゚頭曰゚非但曹谿゚西天亦無゚師曰゚子莫曾到西天否゚頭曰゚若到即有也゚師曰゚未在更道゚頭曰゚和尚也…

永平広録

開闢本京宇治郡興聖禪寺語録 第一 (1236) 侍者 詮慧 編 師゚於嘉禎二年丙申十月十五日゚始就當山゚集衆説法゚ 一 上堂゚云゚依草家風附木心゚道場最好可叢林゚牀一撃鼓三下゚傳説如來微妙音゚正當恁麼時゚興聖門下且道如何゚良久云゚湘南潭北黄金國゚無限平人被陸沈゚…

正法眼蔵出家

正法眼蔵 第七十五 出家 一 禪苑清規云、三世諸佛、皆曰出家成道。西天二十八祖、唐土六祖、傳佛心印、盡是沙門。蓋以嚴淨毘尼、方能洪範三界。然則、參禪問道、戒律爲先。既非離過防非、何以成佛作祖。 受戒之法、應備三衣鉢具幷新淨衣物。如無新衣、浣染令…

正法眼蔵王索仙陀婆

正法眼蔵 第七十四 王索仙陀婆 一 有句無句、如藤如樹。餧驢餧馬、透水透雲。すでに恁麼なるゆゑに、 大般涅槃經中、世尊道、譬如大王告諸群臣仙陀婆來。仙陀婆者、一名四實。一者鹽、二者器、三者水、四者馬。如是四物、共同一名。有智之臣善知此名。若王洗…

正法眼蔵他心通

正法眼蔵 第七十三 他心通 一 西京光宅寺慧忠國師者、越州諸曁人也。姓冉氏。自受心印、居南陽白崖山黨子谷、四十餘祀。不下山門、道行聞于帝里。唐肅宗上元二年、勅中使孫朝進賚詔徴赴京。待以師禮。勅居千福寺西禪院。及代宗臨御、復迎止光宅精藍、十有六…

正法眼蔵安居

正法眼蔵 第七十二 安居 一 先師天童古佛、結夏小參云、平地起骨堆、虚空剜窟籠。驀透兩重關、拈卻黒漆桶。 しかあれば、得遮巴鼻子了、未免喫飯伸脚睡、在這裏三十年なり。すでにかくのごとくなるゆゑに、打併調度、いとまゆるくせず。その調度に九夏安居あ…

正法眼蔵鉢盂

正法眼蔵 第七十一 鉢盂 一 七佛向上より七佛に正傳し、七佛裏より七佛に正傳し、渾七佛より渾七佛に正傳し、七佛より二十八代正傳しきたり、第二十八代の祖師、菩提達磨高祖、みづから神丹國にいりて、二祖大祖正宗普覺大師に正傳し、六代つたはれて曹谿に…

正法眼蔵虚空

正法眼蔵 第七十 虚空 一 這裏是什麼處在のゆゑに、道現成をして佛祖ならしむ。佛祖の道現成、おのれづから嫡々するゆゑに、皮肉骨髓の渾身せる、掛虚空なり。虚空は、二十空等の群にあらず。おほよそ、空たゞ二十空のみならんや、八萬四千空あり、およびそ…

正法眼蔵自証三昧

正法眼蔵 第六十九 自証三昧 一 諸佛七佛より、佛々祖々の正傳するところ、すなはち修證三昧なり。いはゆる或從知識、或從經巻なり。これはこれ佛祖の眼睛なり。このゆゑに、曹谿古佛、問僧云、還假修證也無。僧云、修證不無、染汚即不得。しかあればしるべ…

正法眼蔵大修行

正法眼蔵 第六十八 大修行 一 洪州百丈山大智禪師〈嗣馬祖、諱懷海〉、凡三次、有一老人、常隨衆聽法。大衆若退、老人亦退。忽一日不退。師遂問、面前立者、復是何人。老人對云、某甲是非人也、於過去迦葉佛時、曾住此山。因學人問、大修行底人、還落因果也…

正法眼蔵転法輪

正法眼蔵 第六十七 転法輪 一 先師天童古佛上堂擧、世尊道、一人發眞歸源、十方虚空、悉皆消殞。 師拈云、既是世尊所説、未免盡作奇特商量。天童則不然、一人發眞歸源、乞兒打破飯椀。 標題の「転法輪」は本則の『大仏頂如来密因修証了義諸菩薩万行首楞厳経…

正法眼蔵三昧王三昧

正法眼蔵 第六十六 三昧王三昧 一 驀然として盡界を超越して、佛祖の屋裏に太尊貴生なるは、結跏趺坐なり。外道魔儻の頂を踏飜して、佛祖の堂奥に箇中人なることは結跏趺坐なり。佛祖の極之極を超越するはたゞこの一法なり。このゆゑに、佛祖これをいとなみ…

正法眼蔵如来全身

正法眼蔵第六十五 如来全身 爾時、釋迦牟尼佛、住王舎城耆闍崛山、告藥王菩薩摩訶薩言、藥王、在々處々、若説若讀、若誦若書、若經巻所住之處、皆應起七寶塔、極令高廣嚴飾。不須復安舎利、所以者何。此中已有如來全身、此塔應以一切華香瓔珞、繒蓋幢幡、妓…

正法眼蔵優曇華

正法眼蔵第六十四 優曇華 靈山百萬衆前、世尊拈優曇華瞬目。于時摩訶迦葉、破顔微笑。 世尊云、我有正法眼藏涅槃妙心、附屬摩訶迦葉。 七佛諸佛はおなじく拈華來なり、これを向上の拈華と修證現成せるなり。直下の拈花と裂破開明せり。 本則の経文は『大梵天…

正法眼蔵発菩提心

正法眼蔵第六十三 発菩提心 西國高祖曰、雪山喩大涅槃。 しるべし、たとふべきをたとふ。たとふべきといふは、親曾なるなり、端的なるなり。いはゆる雪山を拈來するは喩雪山なり。大涅槃を拈來する、大涅槃にたとふるなり。 「西國高祖曰、雪山喩大涅槃」な…

正法眼蔵祖師西来意

正法眼蔵第六十二 祖師西来意 香嚴寺襲燈大師〈嗣大潙、諱智閑〉示衆云、如人千尺懸崖上樹、口銜樹枝、脚不蹈樹、手不攀枝。樹下忽有人問、如何是祖師西來意。當恁麼時、若開口答佗、即喪身失命、若不答佗、又違佗所問。當恁麼時、且道、作麼生即得。時有虎…

正法眼蔵龍吟

正法眼蔵 第六十一 龍吟 一 舒州投子山慈濟大師、因僧問、枯木裏還有龍吟也無。 師曰、我道、髑髏裏有師子吼。 枯木死灰の談は、もとより外道の所教なり。しかあれども、外道のいふところの枯木と、佛祖のいふところの枯木と、はるかにことなるべし。外道は…

正法眼蔵家常

正法眼蔵第五十九 家常 おほよそ佛祖の屋裡には、茶飯これ家常なり。この茶飯の義、ひさしくつたはれて而今の現成なり。このゆゑに、佛祖茶飯の活計きたれるなり。 今回は「家常」についての提唱ですが、これは「よのつね」と読みます。 「おほよそ仏祖の屋…

正法眼蔵眼睛

正法眼蔵第五十八 眼睛 億千萬劫の參學を拈來して團圝せしむるは、八萬四千の眼睛なり。 今回の提唱はほとんどが『如浄語録』からの引用で「眼睛」を参究されるわけですが、冒頭に此語で以て、「億千万劫」という無限数をして団欒(円満成就)とするは八万四…

正法眼蔵遍参

正法眼蔵第五十七 遍参 佛祖の大道は、究竟參徹なり。足下無糸去なり。足下雲生なり。しかもかくのごとくなりといへども、花開世界起なり、吾常於此切なり。このゆゑに甜苽徹蔕甜なり、苦瓠連根苦なり。甜々徹蔕甜なり。かくのごとく參學しきたれり。 本則・…

正法眼蔵見仏

正法眼蔵第五十六 見仏 釋迦牟尼佛、告大衆言、若見諸相非相、即見如來。 いまの見諸相と見非相と、透脱せる體達なり。ゆゑに見如來なり。この見佛眼すでに參開なる現成を見佛とす。見佛眼の活路、これ參佛眼なり。自佛を佗方にみ、佛外に自佛をみるとき、條…

正法眼蔵十方

正法眼蔵 第五十五 十方 拳頭一隻、只箇十方なり。赤心一片、玲瓏十方なり。敲出骨裏髓了也。 釋迦牟尼佛、告大衆言、十方佛土中、唯有一乘法。 いはゆる十方は、佛土を把來してこれをなせり。このゆゑに、佛土を拈來せざれば十方いまだあらざるなり、佛土な…