正法眼蔵を読み解く

現代人による正法眼蔵解説

2020-01-10から1日間の記事一覧

正法眼蔵大悟

正法眼蔵第十 大悟 はじめに 『大悟』巻には二種の異本が在り、「当巻」は再治本と称され、寛元二年(1244)正月二十七日に人天大衆に書き示された巻が「七十五巻本」として伝来されてきたものである。詳細は『中世禅籍叢刊』第2巻道元集に「大悟・解題…

正法眼蔵第一〇 大悟 註解(聞書・抄)

詮慧・経豪 正法眼蔵第一〇 大悟 註解(聞書・抄) 仏々の大道、つたはれて綿密なり。祖々の功業、あらはれて平展なり。 このゆゑに大悟現成し、不悟至道し、省悟弄悟し、失悟放行す。これ仏祖家常なり。 詮慧 〇「仏々の大道伝われて」と云う(は)、仏々と…

正法眼蔵第十「大悟」を読み解く

正法眼蔵第十「大悟」を読み解く 佛々の大道、つたはれて綿密なり。祖々の功業、あらはれて平展なり。このゆゑに大悟現成し、不悟至道し、省悟弄悟し、失悟放行す。これ佛祖家常なり。擧拈する使得十二時あり、抛卻する被使十二時あり。さらにこの關棙子を跳…