2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧
正法眼蔵第三十一 諸悪莫作 序 古佛云、諸惡莫作、衆善奉行、自淨其意、是諸佛教。 これ七佛祖宗の通戒として、前佛より後佛に正傳す、後佛は前佛に相嗣せり。たゞ七佛のみにあらず、是諸佛教なり。この道理を功夫參究すべし。いはゆる七佛の法道、かならず…
正法眼蔵第三十一「諸惡莫作」を読み解く 古佛云、諸惡莫作、衆善奉行、自淨其意、是諸佛教。 これ七佛祖宗の通戒として、前佛より後佛に正傳す、後佛は前佛に相嗣せり。たゞ七佛のみにあらず、是諸佛教なり。この道理を功夫參究すべし。いはゆる七佛の法道…
正法眼蔵 第三十一 諸悪莫作 註解(聞所・抄) 古佛云、諸惡莫作、衆善奉行、自淨其意、是諸佛教。 これ七佛祖宗の通戒として、前佛より後佛に正傳す、後佛は前佛に相嗣せり。たゞ七佛のみにあらず、是諸佛教なり。この道理を功夫參究すべし。いはゆる七佛の…
正法眼蔵第三十 看経 序 阿耨多羅三藐三菩提の修證、あるいは知識をもちゐ、あるいは經巻をもちゐる。知識といふは、全自己の佛祖なり。經巻といふは、全自己の經巻なり。全佛祖の自己、全經巻の自己なるがゆゑにかくのごとくなり。 前巻「山水経」に続いて…
正法眼蔵第三十「看經」を読み解く 阿耨多羅三藐三菩提の修證、あるいは知識をもちゐ、あるいは經巻をもちゐる。知識といふは、全自己の佛祖なり。經巻といふは、全自己の經巻なり。全佛祖の自己、全經巻の自己なるがゆゑにかくのごとくなり。自己と稱ずとい…
正法眼蔵 第三十 看経 註解(聞書・抄) 阿耨多羅三藐三菩提の修證、あるいは知識をもちゐ、あるいは經巻をもちゐる。知識といふは、全自己の佛祖なり。經巻といふは、全自己の經巻なり。全佛祖の自己、全經巻の自己なるがゆゑにかくのごとくなり。自己と稱…
正法眼蔵第二十九 山水経 而今の山水は、古佛の道現成なり。ともに法位に住して、究盡の功徳を成ぜり。空劫已前の消息なるがゆゑに、而今の活計なり。朕兆未萌の自己なるがゆゑに、現成の透脱なり。山の諸功徳高廣なるをもて、乘雲の道徳かならず山より通達…
正法眼蔵第二十九「山水經」を読み解く 而今の山水は、古佛の道現成なり。ともに法位に住して、究盡の功徳を成ぜり。空劫已前の消息なるがゆゑに、而今の活計なり。朕兆未萌の自己なるがゆゑに、現成の透脱なり。山の諸功徳高廣なるをもて、乘雲の道徳かなら…
正法眼蔵 第二十九 山水経 註解(聞書・抄) 而今の山水は、古佛の道現成なり。ともに法位に住して、究盡の功徳を成ぜり。空劫已前の消息なるがゆゑに、而今の活計なり。朕兆未萌の自己なるがゆゑに、現成の透脱なり。山の諸功徳高廣なるをもて、乘雲の道徳…
正法眼蔵第二十八 礼拝得髄 一 修行阿耨多羅三藐三菩提の時節には、導師をうることもともかたし。その導師は、男女等の相にあらず、大丈夫なるべし、恁麼人なるべし。古今人にあらず、野狐精にして善知識ならん。これ得髓の面目なり、導利なるべし。不昧因果…
正法眼蔵第二十八「禮拝得髓」を読み解く 修行阿耨多羅三藐三菩提の時節には、導師をうることもともかたし。その導師は、男女等の相にあらず、大丈夫なるべし、恁麼人なるべし。古今人にあらず、野狐精にして善知識ならん。これ得髓の面目なり、導利なるべし…
正法眼蔵 第二十八 礼拝得髄 註解(聞書・抄) 修行阿耨多羅三藐三菩提の時節には、導師をうることもともかたし。その導師は、男女等の相にあらず、大丈夫なるべし、恁麼人なるべし。古今人にあらず、野狐精にして善知識ならん。これ得髓の面目なり、導利な…
正法眼蔵第二十七 夢中説夢 一 諸仏諸祖出興之道、それ朕兆已前なるゆゑに舊窠の所論にあらず。これによりて仏祖邊、佛向上等の功徳あり。時節にかゝはれざるがゆゑに壽者命者、なほ長遠にあらず、頓息にあらず。はるかに凡界の測度にあらざるべし。法輪轉ま…
正法眼蔵第二十七「夢中説夢」を読み解く 諸佛諸祖出興之道、それ朕兆已前なるゆゑに舊窠の所論にあらず。これによりて佛祖邊、佛向上等の功徳あり。時節にかゝはれざるがゆゑに壽者命者、なほ長遠にあらず、頓息にあらず。はるかに凡界の測度にあらざるべし…
正法眼蔵 第二十七 夢中説夢 註解(聞書・抄) 諸佛諸祖出興之道、それ朕兆已前なるゆゑに舊窠の所論にあらず。これによりて佛祖邊、佛向上等の功徳あり。時節にかゝはれざるがゆゑに壽者命者、なほ長遠にあらず、頓息にあらず。はるかに凡界の測度にあらざ…
正法眼蔵第二十六 仏向上事 一 高祖筠州洞山悟本大師は、潭州雲巖山無住大師の親嫡嗣なり。如來より三十八位の祖向上なり、自己より向上三十八位の祖なり。大師、有時示衆云、體得佛向上事、方有些子語話分。僧便問、如何是語話。大師云、語話時闍梨不聞。僧…
正法眼蔵第二十六「佛向上事」を読み解く 高祖筠州洞山悟本大師は、潭州雲巖山無住大師の親嫡嗣なり。如來より三十八位の祖向上なり、自己より向上三十八位の祖なり。 大師、有時示衆云、體得佛向上事、方有些子語話分。僧便問、如何是語話。大師云、語話時…
正法眼蔵 第二十六 仏向上事 註解(聞書・抄) 高祖筠州洞山悟本大師は、潭州雲巖山無住大師の親嫡嗣なり。如來より三十八位の祖向上なり、自己より向上三十八位の祖なり。 大師、有時示衆云、體得佛向上事、方有些子語話分。僧便問、如何是語話。大師云、語…
正法眼蔵第二十五 渓声山色 一 阿耨菩提に傳道授業の佛祖おほし、粉骨の先蹤即不無なり。斷臂の祖宗まなぶべし、掩泥の毫髪もたがふることなかれ。各々の脱殻うるに、從來の知見解會に拘牽せられず、曠劫未明の事、たちまちに現前す。恁麼時の而今は、吾も不…
正法眼蔵第二十五「谿聲山色」を読み解く 阿耨菩提に傳道授業の佛祖おほし、粉骨の先蹤即不無なり。斷臂の祖宗まなぶべし、掩泥の毫髪もたがふることなかれ。各々の脱殻うるに、從來の知見解會に拘牽せられず、曠劫未明の事、たちまちに現前す。恁麼時の而今…
正法眼蔵 第二十五 渓声山色 註解(聞書・抄) 阿耨菩提に傳道授業の佛祖おほし、粉骨の先蹤即不無なり。斷臂の祖宗まなぶべし、掩泥の毫髪もたがふることなかれ。各々の脱殻うるに、從來の知見解會に拘牽せられず、曠劫未明の事、たちまちに現前す。恁麼時…
正法眼蔵第二十四 画餅 一 諸佛これ證なるゆゑに、諸物これ證なり。しかあれども、一性にあらず、一心にあらず。一性にあらず一心にあらざれども、證のとき、證々さまたげず現成するなり。現成のとき、現々あひ接することなく現成すべし。これ祖宗の端的なり…
正法眼蔵第二十四「畫餠」を読み解く 諸佛これ證なるゆゑに、諸物これ證なり。しかあれども、一性にあらず、一心にあらず。一性にあらず一心にあらざれども、證のとき、證々さまたげず現成するなり。現成のとき、現々あひ接することなく現成すべし。これ祖宗…
正法眼蔵 第二十四 画餅 註解(聞書・抄) 諸佛これ證なるゆゑに、諸物これ證なり。しかあれども、一性にあらず、一心にあらず。一性にあらず一心にあらざれども、證のとき、證々さまたげず現成するなり。現成のとき、現々あひ接することなく現成すべし。こ…
正法眼蔵 第二十三 都機 諸月の円成すること、前三三のみにあらず、後三三のみにあらず。円成の諸月なる、前三三のみにあらず、後三三のみにあらず。 「前三三後三三」の出典は、『碧巌録』三十五則・本則からだと思われます。この古則は『真字正法眼蔵』中…
正法眼蔵第二十三「都機」を読み解く 諸月の円成すること、前三三のみにあらず、後三三のみにあらず。円成の諸月なる、前三三のみにあらず、後三三のみにあらず。 このゆゑに、釈迦牟尼仏言、仏身法身、猶若虚空。応物現形、如水中月。いはゆる如水中月の如…
正法眼蔵 第二十三 都機 註解(聞書・抄) 諸月の円成すること、前三三のみにあらず、後三三のみにあらず。円成の諸月なる、前三三のみにあらず、後三三のみにあらず。 このゆゑに、釈迦牟尼仏言、仏身法身、猶若虚空。応物現形、如水中月。いはゆる如水中月…
正法眼蔵 第二十二 全機 諸仏の大道、その究尽するところ、透脱なり現成なり。その透脱といふは、あるいは生も生を透脱し、死も死を透脱するなり。このゆゑに、出生死あり、入生死あり。ともに究尽の大道なり。捨生死あり。度生死あり。ともに究尽の大道なり…
正法眼蔵第二十二「全機」を読み解く 諸仏の大道、その究尽するところ、透脱なり現成なり。その透脱といふは、あるいは生も生を透脱し、死も死を透脱するなり。このゆゑに、出生死あり、入生死あり。ともに究尽の大道なり。捨生死あり。度生死あり。ともに究…
正法眼蔵 第二十二 全機 註解(聞書・抄) 諸仏の大道、その究尽するところ、透脱なり現成なり。その透脱といふは、あるいは生も生を透脱し、死も死を透脱するなり。このゆゑに、出生死あり、入生死あり。ともに究尽の大道なり。捨生死あり。度生死あり。と…