正法眼蔵を読み解く

現代人による正法眼蔵解説

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

詮慧・経豪 正法眼蔵第五十一 面授 (聞書・抄)

詮慧・経豪 正法眼蔵第五十一 面授 (聞書・抄) 爾時釈迦牟尼仏、西天竺国霊山会上、百万衆中、拈優曇花瞬目。於時摩訶迦葉尊者、破顔微笑。釈迦牟尼仏言、吾有正法眼蔵涅槃妙心、附嘱摩訶迦葉。これすなはち、仏々祖々、面授正法眼蔵の道理なり。七仏の正…

正法眼蔵第五十「洗面」を読み解く

正法眼蔵第五十「洗面」を読み解く 法華經云、以油塗身、澡浴塵穢、著新淨衣、内外倶淨。 いはゆるこの法は、如來まさに法華會上にして、四安樂行の行人のためにときましますところなり。餘會の説にひとしからず、餘經におなじかるべからず。しかあれば、身…

正法眼蔵陀羅尼

正法眼蔵第四十九 陀羅尼 參學眼あきらかなるは、正法眼あきらかなり。正法眼あきらかなるゆゑに、參學眼あきらかなることをうるなり。この關捩を正傳すること、必然として大善知識に奉覲するちからなり。これ大因縁なり、これ大陀羅尼なり。いはゆる大善知…

詮慧・経豪 正法眼蔵第五十 洗面 (聞書・抄)

詮慧・経豪 正法眼蔵第五十 洗面 (聞書・抄) 法華経云、以油塗身、澡浴塵穢、著新浄衣、内外倶浄。いはゆるこの法は、如来まさに法華会上にして、四安楽行の行人のためにときましますところなり。余会の説にひとしからず、余経におなじかるべからず。しか…

正法眼蔵第四十九「陀羅尼」を読み解く

正法眼蔵第四十九「陀羅尼」を読み解く 參學眼あきらかなるは、正法眼あきらかなり。正法眼あきらかなるゆゑに、參學眼あきらかなることをうるなり。この關捩を正傳すること、必然として大善知識に奉覲するちからなり。これ大因縁なり、これ大陀羅尼なり。い…

正法眼蔵法性

正法眼蔵第四十八 法性 あるいは經巻にしたがひ、あるいは知識にしたがうて參學するに、無師獨悟するなり。無師獨悟は、法性の施爲なり。たとひ生知なりとも、かならず尋師訪道すべし。たとひ無生知なりとも、かならず功夫辦道すべし。いづれの箇々か生知に…

詮慧・経豪 正法眼蔵 第四十九 陀羅尼 (聞書・抄)

詮慧・経豪 正法眼蔵 第四十九 陀羅尼 (聞書・抄) 参学眼あきらかなるは、正法眼あきらかなり。正法眼あきらかなるゆゑに、参学眼あきらかなることをうるなり。この関捩を正伝すること、必然として大善知識に奉覲するちからなり。これ大因縁なり、これ大陀…

正法眼蔵第四十八「法性」を読み解く

正法眼蔵第四十八「法性」を読み解く あるいは經巻にしたがひ、あるいは知識にしたがうて參學するに、無師獨悟するなり。無師獨悟は、法性の施爲なり。たとひ生知なりとも、かならず尋師訪道すべし。たとひ無生知なりとも、かならず功夫辦道すべし。いづれの…

正法眼蔵仏経

正法眼蔵第四十七 仏経 このなかに、教菩薩法あり、教諸佛法あり。おなじくこれ大道の調度なり。調度ぬしにしたがふ、ぬし調度をつかふ。これによりて、西天東地の佛祖、かならず或從知識、或從經巻の正當恁麼時、おのおの發意修行證果、かつて間隙あらざる…

詮慧・経豪 正法眼蔵第四十八 法性 (聞書・抄)

詮慧・経豪 正法眼蔵第四十八 法性 (聞書・抄) あるいは経巻にしたがひ、あるいは知識にしたがうて参学するに、無師独悟するなり。無師独悟は、法性の施為なり。 詮慧 〇仏性・法性は廻りては同じけれども、教家には十法界に具する性と心得。これを法性と…

正法眼蔵第四十七「佛經」を読み解く

正法眼蔵第四十七「佛經」を読み解く このなかに、教菩薩法あり、教諸佛法あり。おなじくこれ大道の調度なり。調度ぬしにしたがふ、ぬし調度をつかふ。これによりて、西天東地の佛祖、かならず或從知識、或從經巻の正當恁麼時、おのおの發意修行證果、かつて…

正法眼蔵無情説法

正法眼蔵第四十六 無情説法 説法於説法するは、佛祖附囑於佛祖の見成公案なり。この説法は法説なり。有情にあらず、無情にあらず。有爲にあらず、無爲にあらず。有爲無爲の因縁にあらず、從縁起の法にあらず。しかあれども、鳥道に不行なり、佛衆に爲與す。…

詮慧・経豪 正法眼蔵第四十七 仏経 (聞書・抄)

詮慧・経豪 正法眼蔵第四十七 仏経 (聞書・抄) このなかに、教菩薩法あり、教諸仏法あり。おなじくこれ大道の調度なり。調度ぬしにしたがふ、ぬし調度をつかふ。 詮慧 〇先の『無情説法』と今の『仏経』と、只一なり。聊かも其心不可違也。 〇凡そ仏身を習…

正法眼蔵第四十六「無情説法」を読み解く

正法眼蔵第四十六「無情説法」を読み解く 説法於説法するは、佛祖附囑於佛祖の見成公案なり。この説法は法説なり。有情にあらず、無情にあらず。有爲にあらず、無爲にあらず。有爲無爲の因縁にあらず、從縁起の法にあらず。しかあれども、鳥道に不行なり、佛…

正法眼蔵密語

正法眼蔵第四十五 密語 諸佛之所護念の大道を見成公案するに、汝亦如是、吾亦如是、善自護持、いまに證契せり。 雲居山弘覺大師、因官人送供問曰、世尊有密語、迦葉不覆藏。如何是世尊密語。大師召曰、尚書。其人應諾。大師云、會麼。尚書曰、不會。大師云、…

詮慧・経豪 正法眼蔵第四十六 無情説法 (聞書・抄)

詮慧・経豪 正法眼蔵第四十六 無情説法 (聞書・抄) 説法於説法するは、仏祖附嘱於仏祖の見成公案なり。この説法は法説なり。有情にあらず、無情にあらず。有為にあらず、無為にあらず。有為無為の因縁にあらず、従縁起の法にあらず。しかあれども、鳥道に…

正法眼蔵第四十五「密語」を読み解く

正法眼蔵第四十五「密語」を読み解く 諸佛之所護念の大道を見成公案するに、汝亦如是、吾亦如是、善自護持、いまに證契せり。 雲居山弘覺大師、因官人送供問曰、世尊有密語、迦葉不覆藏。如何是世尊密語。大師召曰、尚書。其人應諾。大師云、會麼。尚書曰、…

正法眼蔵仏道

正法眼蔵第四十四 仏道 一 曹谿古佛、あるとき衆にしめしていはく、慧能より七佛にいたるまで四十祖あり。この道を參究するに、七佛より慧能にいたるまで四十佛なり。佛々祖々を算數するには、かくのごとく算數するなり。かくのごとく算數すれば、七佛は七祖…

正法眼蔵第四十四「佛道」を読み解く

正法眼蔵第四十四「佛道」を読み解く 曹谿古佛、あるとき衆にしめしていはく、慧能より七佛にいたるまで四十祖あり。 この道を參究するに、七佛より慧能にいたるまで四十佛なり。佛々祖々を算數するには、かくのごとく算數するなり。かくのごとく算數すれば…

正法眼蔵諸法実相

正法眼蔵第四十三 諸法実相 佛祖の現成は究盡の實相なり。實相は諸法なり。諸法は如是相なり、如是性なり。如是身なり、如是心なり。如是世界なり、如是雲雨なり。如是行住坐臥なり、如是憂喜動靜なり。如是柱杖拂子なり、如是拈花破顔なり。如是嗣法授記な…

詮慧・経豪 正法眼蔵 第四十五 密語 (聞書・抄)

詮慧・経豪 正法眼蔵 第四十五 密語 (聞書・抄) 諸仏之所護念の大道を見成公案するに、汝亦如是、吾亦如是、善自護持、いまに証契せり。 詮慧 〇此の「密」の義(は)、能々心得事也。教の家に化義の四法、化法の四教と云う事あり。これを八教と云う。化義…

正法眼蔵第四十三「諸法實相」を読み解く

正法眼蔵第四十三「諸法實相」を読み解く 佛祖の現成は究盡の實相なり。實相は諸法なり。諸法は如是相なり、如是性なり。如是身なり、如是心なり。如是世界なり、如是雲雨なり。如是行住坐臥なり、如是憂喜動靜なり。如是柱杖拂子なり、如是拈花破顔なり。如…

正法眼蔵説心説性

正法眼蔵第四十二 説心説性 第一段 神山僧密禪師、與洞山悟本大師行次、悟本大師、指傍院曰、裏面有人説心説性。僧密師伯曰、是誰。悟本大師曰、被師伯一問、直得去死十分。僧密師伯曰、説心説性底誰。悟本大師曰、死中得活。 説心説性は佛道の大本なり、こ…

詮慧・経豪 正法眼蔵第四十四仏道 (聞書・抄)

詮慧・経豪 正法眼蔵第四十四仏道 (聞書・抄) 曹谿古仏、あるとき衆にしめしていはく、慧能より七仏にいたるまで四十祖あり。この道を参究するに、七仏より慧能にいたるまで四十仏なり。仏々祖々を算数するには、かくのごとく算数するなり。かくのごとく算…

正法眼蔵第四十二「説心説性」を読み解く

正法眼蔵第四十二「説心説性」を読み解く 神山僧密禪師、與洞山悟本大師行次、悟本大師、指傍院曰、裏面有人説心説性。僧密師伯曰、是誰。悟本大師曰、被師伯一問、直得去死十分。僧密師伯曰、説心説性底誰。悟本大師曰、死中得活。 説心説性は佛道の大本な…

正法眼蔵三界唯心

正法眼蔵 第四十一 三界唯心 一 釋迦大師道、三界唯一心 心外無別法 心佛及衆生 是三無差別。 一句の道著は一代の擧力なり、一代の擧力は盡力の全擧なり。たとひ強爲の爲なりとも、云爲の爲なるべし。このゆゑに、いま如來道の三界唯心は、全如來の全現成な…

詮慧・経豪 正法眼蔵第四十三諸法実相 (聞書・抄)

詮慧・経豪 正法眼蔵第四十三諸法実相 (聞書・抄) 仏祖の現成は究尽の実相なり。実相は諸法なり。諸法は如是相なり、如是性なり。如是身なり、如是心なり。如是世界なり、如是雲雨なり。如是行住坐臥なり、如是憂喜動静なり。如是拄杖払子なり、如是拈花破…

正法眼蔵第四十一「三界唯心」を読み解く

正法眼蔵第四十一「三界唯心」を読み解く 釋迦大師道、 三界唯一心 心外無別法 心佛及衆生 是三無差別。 一句の道著は一代の擧力なり、一代の擧力は盡力の全擧なり。たとひ強爲の爲なりとも、云爲の爲なるべし。このゆゑに、いま如來道の三界唯心は、全如來…

正法眼蔵柏樹子

正法眼蔵第四十 柏樹子 前半 趙州眞際大師は、釋迦如來より第三十七世なり。六十一歳にしてはじめて發心し、いへをいでて學道す。このときちかひていはく、たとひ百歳なりとも、われよりもおとれらんは、われかれををしふべし。たとひ七歳なりとも、われより…

詮慧・経豪 正法眼蔵第四十二 説心説性 (聞書・抄)

詮慧・経豪 正法眼蔵第四十二 説心説性 (聞書・抄) 神山僧密禅師、与洞山悟本大師行次、悟本大師、指傍院曰、裏面有人説心説性。僧密師伯曰、是誰。悟本大師曰、被師伯一問、直得去死十分。僧密師伯曰、説心説性底誰。悟本大師曰、死中得活。説心説性は仏…